定インピーダンス(600Ω)アッテネータの製作(番外編)

以前の記事に記していますが、現在使用しているプリアンプは1段目増幅後トランスにて信号インピーダンスを600Ωに変換し、そこでボリュームコントロールしています。ボリュームはIN-OUTともに600オームの定インピーダンスタイプでその後段に600Ω:150Ω+150Ωのトランスを挿入して高域用と低域用の2つに分離しています。いったんそこで信号を外部に出し500HzのLCフィルタータイプのクロスオーバーネットワークを組んで高域、低域それぞれの信号を作成しプリアンプに戻しています。その後高域・低域とも1段の増幅をおこない最終的にトランスでインピーダンスを600Ωにしてパワーアンプに送り出しています。パワーアンプのゲインとスピーカーユニットの出力音圧レベルの違いを調整するため、高域側の最終段増幅後の600Ωラインには0-15dBのゲイン調整可能な定インピーダンス型アッテネータをもう1段仕込んでいます。
前置きが長くなりましたが今回の番外編で、このゲイン調整用の0-15dBアッテネータの設計から製作まで一気に記事にしたいと思います。


まずはおさらいです。上図のR1,R2の抵抗をロータリースイッチで切り替えて減衰量を調整します。
今回の高域用アッテネータに使用したロータリースイッチはメインボリュームと同じセイデン製を採用しました。
但し切り替え段数は16ステップ(各ステップ1dB)としたため、1段に2回路が封入されている56SG(56008)を
採用しました。各段の抵抗値は以下の通りです。


プリアンプへ組み込み後の写真です。



見えにくいかも知れませんが、左側に見えているのが今回記事にしている高域用アッテネータです。
高域のゲインコントロールが主目的ですが、RIAA以前の古いレコードをかける際のイコライジング耳補正にも重宝しています。

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