VT25 A1級シングルアンプ

自作のVT25 A1級シングルアンプを紹介します。
このアンプは1999年に自身で製作したパワーアンプの1号機です。
現在、自宅ではアルテックのA5を845-A1Sと2A3-A1Sの2台でマルチアンプドライブしていて
本アンプは出番無く何年か遊休状態になっていました。
この度縁あって友人の家に期限付きで貸し出すことになったため、貸し出し前に
状態確認のためA5をネットワーク接続に戻し、本機を慣らし運転しています。

回路図を掲載します。


図面では整流管は5U4G(直熱管)と5AR4(傍熱管)が併記になっていますが、写真では5Y4となっています。当初は5AR4で設計していました。出力管を保護するためには整流管は傍熱管が望ましいとは思いますが、ST管の形状にこだわってトランスタップを変更(360V)した上で5Y4(直熱管)に変更していました。
今回貸し出す際にトランスタップを400Vに戻して、5U4G(直熱管)に変更しました。
このアンプの特徴は
1)イントラ入力(但し、このアンプは600オームではなく一般的なHi=10kΩ入力)
2)初段5極パワー管3結によるパワードライブ(6V6Gを選択)
3)インターステージトランスあり(今回は6V6GのプレートDC電流がTANGO NC9の許容値を
 越えるためクラーフ結合としDC電流をカット。コンデンサはカソード側に挿入)
4)VT25は16ΩスピーカーをTAMURA F2005(一次側7kΩ)の8Ω
 出力端子に接続し、見かけ上負荷抵抗が14kΩとなるように設定。
5)VT25のフィラメントは7.3Vだが、AC点火でハムノイズが聴感上自分の許容範囲内であったため
 そのままにしている。友人が耐えられないようであればDC点火に切り替え可能なように
 改造することも考えています)
初段の6V6は当初Electro HarmonicsのGT管を使用していましたが、黒スモークのG管を見つけたため
交換しました。メーカーは忘れてしまいましたが写真を添付します。

VT25はGE製です。

小さ目のシャーシ使用にもかかわらず、インターステージトランスや整流回路のチョークコイルを
搭載したため内部は非常に込み入った状態です。

現在搭載中の5U4GはBRIMAR製です。これは当初2A3アンプにて使用していたものですが
フィラメントが接触不良となり一度引退していました。ゲッターがまだたくさん残っているため
ダメ元で復活させようとフィラメントのPINを半田ごてであぶって半田をすこしたしたところ
見事に復活しました。いつまで使用出来るかわかりませんが様子見といったところです。

出力は1Wを若干越えたところでしょうか。
音楽とともにトリタンフィラメントの輝きを楽しんでいます。

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