ALTEC 2.8インチ ドライバー

以前掲載した私の所有するALTEC 2.8インチドライバーの再紹介です。
自分の所有しているものは前回288Cと記述していますが、型式を示す
シールがなく本体もグレーで再塗装してあり、もしかすると290,291系の
ドライバーの可能性があります。
ダイアフラムにはマエストロが印刷されていて288と196という番号も
プリントされています。
オリジナルのダイアフラムか保守パーツかはわかりませんが、少なくとも
シンビオテックの291系ダイアフラムではないことは確かです。
GPAのサイトにドライバーの保守部品の型式が掲載されており、他のサイトの
情報も併せて考えると、このダイアフラムは23834と呼ばれている288D用の
ダイアフラム(16Ω)と考えるのが妥当なようです。
前回はヴォイスコイルの直流抵抗値11.3Ωからインピーダンス24オームと推察
していましたが、これは16オームなのでしょう。

写真を追加します。

ダイアフラムを止めているフレームにはALTEC LANSING CORPの文字と
14-20-035414という番号が刻印されていますが、この特徴は288Dから
かなり後期のドライバーまでに共通して見られる特徴なのでこの刻印からは
ダイアフラムの素性はわかりません。
ダイアフラムを外して裏側を見れば型番が記載されているとの情報が
ありますが、センター出しのJIGを持っていないので取り外してまでは
確認していません。
ドライバー本体にはL/R共通で391301がスタンプしてあります。
391はアルテックを示すメーカーコードで続く3が製造年の下一桁、
最後の01がその年の第1週を示すまではわかりました。288Cの製造年は
1966年から1968年とのことなので私のドライバーは該当しないことが
はっきりしました。ということは1973年製造の線で考えてみると
その年に製造されているのは288Dか291-16Aということになります。
STEREOSOUND ALTECによると288のBからDと291-16Aの磁気特性と
外形寸法、重量は同じで周波数特性や出力音圧レベル、インピーダンスと
いったダイアフラム起因と思われる性能差のみとなっています。これらの
ドライバー本体は基本的に同じものなのでしょうか?
1963年製造の288Bの可能性も全くないわけではないでしょうが
裏蓋のシールのゴムもあわせて考えたとき、私のドライバーは
288Dの16オーム仕様であると考えるのが自分の出した論理的な結論です。
シリアル番号はそれぞれ4705, 4754がスタンプしてあります。
どなたかアルテックに詳しい方でシリアル番号から型式を特定できる
方はいらっしゃいませんか?気に入っているので結果がどの型番だったかは
どうでもいいことかも知れませんが・・・

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