ALTEC A5 Type Speaker

私のスピーカーの高音用ドライバーに関しては2度ほどすでに記事にしていますが、全体はまだ記事にしていませんでした。いわゆるALTECのA5 Typeというものですが、箱は国産で2011年に製作してもらったものです。Lansing関連サイトで有名なLansing Heritageにこの箱の図面が掲載されていましたのでそれをほぼ忠実にコピーしました。サイトのリンクを以下に貼ります。
http://www.lansingheritage.org/images/altec/plans/1960’s-lf-design/page14.jpg
この図面は1960年代のもので825の中期型で横スリットのタイプです。
使用した合板は音が良いとされる針葉樹系(カラマツ材)の合板を使用し、表面は突板で仕上げてもらいました。これは構造用合板と呼ばれているもので、家屋の内壁におもに使われているそうです。2011年の大震災によりこの合板が東北地方の復興用にまわされていたため、入手までに半年以上を要しました。音質的には多分突板などにせずに塗装のみで仕上げるほうがよいのかもしれませんが、見映えも音楽のうちと考え突板を採用しています。この箱を製作する以前は828Hタイプを使っていましたが、ウーファーの取り付け部分の板がいわゆるパーチクルボードであったため、取り付けビスの締め付けに神経を使わなければいけなかった事と本物の米松箱はどんなものか試したくなり今回の製作に至りました。ウーファー用の取り付けボードにはご愛嬌でアルテックの補修用バッジを張り付けました。eBayで香港の出品者から安く落札しましたが、多分この業者が自分で製作しているのではないかと思います。
515Bは以前の箱では量感に欠ける部分があり、高域とのバランスをとるためにマルチアンプまで行きついてしまいましたが、今回の箱は取り付け一発目からネットワーク仕様でも何の問題もなくバランスのとれた再生ができました。515Bは2種類存在しますが、私のものは旧タイプと呼ばれるものです。新旧の判別は簡単でフレーム形状を見れば一目瞭然です。新型は515Eのようなごついフレーム形状で旧型は515無印と似たフレーム形状です。製造コードは391126となっており、391はアルテックを示し、次の1は製造年の下一桁で、このユニットの場合は製造年は1971年と読み取れます。続く2ケタは製造週で第26週となります。
ドライバーについては以前にも記しましたとおり、本体はL/R共通で391301がスタンプしてあります。1973年製造の線で考えてみると その年に製造されているラージフォーマットドライバーはは288Dか291-16Aということになり、私のユニットはこのどちらかであると自分では結論付けています。ホーンは805Bタイプでアルテックのロゴも新しいタイプとなっていますのでかなり後期の製造と考えられます。
写真を何点か添付します。

音源はほぼLPオンリーでカートリッジはステレオ盤もトレースできるMONOカートリッジであるOrtofon SPU-monoを常用していますのでステレオ盤をかけてもmono再生となります。そのためスピーカーのセッティングはLR2台を横に並べています。これなら別に1台でもいいのかもしれません。

箱の裏側はこんな感じです。

ご愛嬌のアルテックバッジです。

今回箱製作に使った構造用合板

内部構造はこんな感じです。

805Bはかなり後期型?

515Bウーファーの製造コードとコーン紙No.

ネットワークN500Cは前オーナーが端子台を改造しています。現在はマルチアンプ駆動のため使用していません。

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