スピーカー・ユニットの自作⑩ コーン紙の加工

コーン紙の加工について記述します。
切り出しのための図面は下記のとおりです。

コーン紙の頂角は120°で設計しました。
VC径 29.0mm, 開口径 228.6mmを実現する場合、内円径 33.5mm, 外円径 264mmとなり,円錐を形成するための扇型の有効角度は311.8°となります。
図中の黒点線が外周部に当たります。それに外周部に強度を付けるため8mmの折り返しを付けました。
その結果、外周の切り出しについては直径で280mmとなりました。
図中の直径158mmと140mmの半円はコーン紙のつなぎ部分をカーブで形成するための切り出し線とのりしろ部分です。
コーン紙に使用した紙は伊勢型紙で使われる渋紙とし、八丁(はっちょう)54.5×91cmというサイズの#10という厚み(160μm)を選択しました。
円形の切り出しにはOLFAの円切りカッターを使い、外周部分の折り返しの部分をけがくためにデバイダ―を使いました。又、コーン紙の接着にはScotchのスーパー多用途というタイプを使用しました。
コーン紙の重量は実測で5gです。以前製作したヴォイスコイルボビンの重量は2gです。可動部の総重量は7gと現在のところ大変軽くなっています。今後補強のために若干重量は増えるかもしれません。ちなみに蝶ダンパーの重量は1個あたり3.5gです。
使用した工具類とコーン紙加工後の写真を掲載します。

このあとはコーン紙をヴォイスコイルボビン、ダンパーと接着するとほぼ完成です。
(錦糸線と端子台を忘れていました)

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