スピーカー・ユニットの自作⑯ 後面開放箱へのインストール

今回製作したユニットはフィールドコイル磁気回路となっており、かなりオールドファッションといえます。音離れのよいハイスピードのユニット目指して製作してきて、1作目ではあるもののほぼコンセプトを満足するユニットに仕上がったと自負しています。さて、今までこのユニットを裸で床置きして聞いていましたが、バッフルがないため後方に放射される音が前方に逆相で回り込み低音を相殺していることは否定できません。今回は逆相低音の回り込みを防ぐため、ユニットにバッフルを与えることを考えました。平面バッフルを試している方が多いように感じましたが、ユニット周りにかなりの面積の板を用意しないと平面バッフルは成り立たず、ただでさえ大きなA5型のエンクロージャーと共存させることはできそうにありません。そこで次に考えたのは後面開放型です。少し置き位置が高くなりますが、805Bホーンの上の空間におけるもので何かいいものはないかといろいろ物色しているときにふと樽がいいのではないかと思いました。コーヒー豆を入れるものやディスプレイ用などかなり多種類の物が出回っているようです。ユニットのコーン紙口径は約23cmですから、樽の底面の直径が30cmから50cmのものがいいのではないかと考えました。検討の結果、底面の直径39.5cm胴回り40.5cm高さ49cmというサイズのものを選択しました。オイルステン仕様で1本6,200円です。
樽の底面中央に直径25cmの穴をくりぬきそこからユニットが顔を出すようにしました。しかし、エッジレスですのでユニットにはフロントフレームがありません。そこでユニットは磁気回路用のヨークフレームを木の板で挟みつけるようにし、その木の板を樽の内側に取り付ける方法をとりました。(高さと仰角の調整が可能です)
詳細な設計図はありませんが、取り付けの過程がわかるように写真を撮りましたので掲載します。

ユニットフレームを挟むようにした木枠です。この木枠にフィールドコイル用の端子台とスピーカー端子を設置しました。

樽の底面中央に開けた丸穴と樽の内側に接着した木枠の取り付け台です。

完成したスピーカー2台。

A5の上に設置した姿。(805Bホーンの上に設置できる様に桁下37cmの置台を別途製作しました)。
また、別のサイトで樽用の横置きスタンドを見つけましたので、サイズを少し手直しして、置台と併用しています。
ちゃんと作動することは確認済みですが、狙い通りに低音が改善されたかどうかにつきましては試聴時間不足でまだコメントできる状況にはありません。
時間をかけて試聴後改めてレポートします。
3/27 写真を追加します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました