フィールド型フルレンジユニット2号機の設計・製作(4) 磁気回路設計図

2号機に関する記事の第2回にて磁気回路設計について記述しました。
今回はそれに基づいた磁気回路の設計図を掲載します。

ヨーク部のトッププレートです。
磁気ギャップの深さを12mmとしたかったのですが、ここでは6mm厚の酸洗い鋼板を
2枚重ねて12mm厚を実現しました。
もちろん12mm厚の一枚板の方が性能的には良いと思いますが、実験の意味も
込めてこのようにしました。
中央部の穴径はφ41mmです。
φ90mmの円周上に3点あけてある穴はダブルダンパーを支持するボルトの固定用です。
1枚はM4タップが切ってあり、もう1枚はφ4.1のバカ穴となっています。

ポールピースです。φ38の電磁純鉄を使用しています。
ギャップにつながる部分をヨークのトッププレート厚である12mmに設定しています。
ギャップ部分のすぐ下の部分はポールピースの直径をφ34mmまで減退させています。
ポールピースの円形断面に対して垂直に進んできた磁気の流れをギャップ部分では
放射状に90°曲げなければなりません。この部分の磁気の流れをスムーズに行うために
イメージ優先でこのように設定しました。巷で言われるT型ポールピースを少し模倣して
います。
φ38mmのポールピースとヨークのトッププレートφ41mm穴で構成される磁気ギャップの
幅は(41-38)/2=1.5mmです。即ちギャップの幅は1.5mmでこの隙間にボイスコイルの
ボビンと巻線を接触しないように配置しなければなりません。

ヨークのサイドプレートとボトムプレートです。
サイドプレートの切り出しを88mmとしてポールピースの長さが
ちょうど100mmとなるようにしました。
本ユニットの構成図を載せておきます。

次回はボイスコイル部分の設計図とコーンの切り出し部分の設計図を
記載する予定です。

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