フィールド型フルレンジユニット2号機の設計・製作(5) コーン&ボイスコイル設計図

ボイスコイル部分の設計図です。
基本径は1.5インチ=38mmとなっています。(ポールピース径)
ヨークのトッププレートの穴径は41mmですから、3mmの差があります。
この半分となる1.5mmがギャップ幅となります。
この1.5mmの隙間にボビンの台紙と2層のエナメル線を入れなければいけません。
エナメル線を太いものにすると巻幅、巻高さともに大きくなってしまうため
バランスポイントを見つける必要があります。
1号機では直径の0.18mmUEW線を使っていました。1号機はボイスコイル径が1.2インチで
必要な直流抵抗を満たすために巻幅が10mm近くになってしまいました。
その結果ギャップの厚み15mmに対して巻幅10mmでストロークはプラス・マイナス
2.5mmとなっていました。
今回はボイスコイル径が1.5インチですから径が大きくなった分1周あたりの配線長が伸び
巻き数を減らすことが可能です。ただし、ギャップの厚みも12mmに減っていますので
その点も考慮に入れる必要があります。
計算結果は以下の通りです。
使用するエナメル線材は1号機と同じ2UEW-φ0.18
巻き数:1層目27ターン、2層目26ターン
エナメル線長:6.58m
VCの直流抵抗値:7.85Ω
巻幅:6.2mm
巻き高:0.42mm
ストローク:±2.92mm
ギャップ内側:0.4mm
ギャップ外側:0.53mm

次はコーンの部分です。
今回も口径は9インチとしましたので変更部分は中心部のVC側の穴径のみです。
円錐を真横から見たときの三角形の頂角が120°となるよう設計しています。
円を描いて扇型に紙を切り出しますが、扇のかなめの角度は311.8°になります。
材料となる紙は1号機と同じ伊勢型紙用の渋紙#10(厚さ160μm)としました。
貼り合わせの部分は円弧にしています。
次回はフィールドコイルの設計を掲載します。

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