自作フィールド型フルレンジユニット 2号機の改造(3)

当初の計画

当初は2号機をエッジレスから通常タイプに改造するのにJENSENの10インチフルレンジのリコーンキットを使用するつもりでした。アメリカの通販サイトにてTHE SPEAKER EXCHANGEというところがありJENSENのリコーンキットを取り扱っています。
https://reconingspeakers.com/product-category/diy-parts/jensen-recone-kits/
ここでP10Q用のキットを購入し落し蓋フレームと結合させる計画でした。
実際手元に到着しフレームと組み合わせていざ改造を開始しようとしましたが、現行の柿渋コーンのユニットの色合いが黒になってしまうこと、ボイスコイルボビンは特殊径のためにP10Q用では
適合しないので現行のものを切取って再利用するか新たに作り直す必要があるため躊躇してしまいました。
ダメ元ということで現行ユニットのエッジレス部を和紙で延長しフレームにのり付けする方法を選択しました。これが失敗しても購入したキットのパーツを使用していないので、その時は改めてこのキットを使えばよいと考えました。

(和紙でエッジ部を延長した2号機ユニット)
使用した和紙は大学画仙紙というもので内径約24cm外径約26.5cmのリング状に切り抜いて使用しています。コーン紙のエッジ折り返し部分に64か所の切れ込みを入れてそれをこのリング状画仙紙2枚でサンドイッチさせました。リング状部分は立体的には加工をしていないのでエッジは平面形状です。

(フレーム用の落し蓋の加工と取り付け金具)
落し蓋には金具取付用の3φ穴を8か所開けて4本のL型金具を取り付けています。金具の反対側はヨークのフレームに結合させますが、今回はボルト穴はあけずに接着材(セメダインのスーパーX2)で固定することにしました。固定には接着剤だけでは心もとないためインシュロックでの2重固定となっています。

ヨークとフレームの結合状態は下の写真の様になっています。

作業中に何度も接着剤が剥がれたりしたためフレームとヨークの結合をやり直していた結果、オリジナルの2重ダンパーが割れてしまい、使用不能となってしまったためダンパーは作り変えました。
写真の青い部分が作り直したダンパーです。(実際はエッジがフレームと結合しているためダンパーは3重となっておりヨーク内部側につけているダンパーはなくてもコーン紙は定位置に固定できるはずです)

フロントビューです。

画仙紙は白色ですがこの色では見た目があまりよろしくないため黒色にしようと考え、靴の補修材(黒)をエッジに塗ってその上にキットから流用したエッジ押さえを取り付けました。
また、固定ボルト用のへこみの部分に手芸用のビーズ?を付けました。
エッジ抑えとビーズは構造的には不要なものです。
最終的にはこの靴の黒色補修材のうねりとテカリが気になったため、補修材の露出部には黒色画用紙を貼りました。
次回は出来上がった最終形態の写真と生録(死語)で取った再生音のリンクを掲載する予定です。

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