スーパーの理論と故障修理


スーパーの理論と故障修理
著者:大井 脩三
発売:誠文堂新光社
¥200
 これは私の父が昭和29年に購入したスーパーヘテロダイン受信機の理論と故障修理に関する本です(購入の日付が書き込まれていました)。私が真空管を使ったアンプ類を自作するようになったのは間違いなく父の影響です。私の父は公務員でしたが、趣味として昭和30年代にはTVのキット(当時はそのようなものがあったらしい)を製作したりしていました。自分自身はラジオ小僧ではなくオーディオ小僧でしたのでスーパーヘテロダイン受信機を作ったりするというようなことはなかったので、この本のお世話になったことはありませんでした。中学2,3年のころ英語学習用のLLカセットレコーダーとSONYのPS2350というレコードプレーヤーを持っており、これらを再生するために自宅の納屋に眠っていたTVキットの残骸を利用してAMPを作ったのが自分の自作の歴史の出発点ですが、回路の設計と穴加工、大事な部分の配線といったところは父にやってもらい自分は簡単な部分のハンダ付けのみ行っていたと記憶しています。2年程度でトランジスタの市販アンプに置き換わってしまったので記憶にのみ残っている代物です。記憶をたどると出力管はTV用の水平出力管である12BH7A、整流管は5MK9だったと思いますが、動作条件等は今となってはわかりません。出力は500mW程度のものかと推察します。この本の紹介から離れてしまいましたが、この本が呼び起こした記憶ということでご了承ください。

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