レコード・プレーヤーの製作(ナイフエッジ再製作)

レコード・プレーヤーが完成し、毎日音楽を楽しむことができているかというと実はNoです。スピーカー・ユニット製作の時も同じでしたが、一応意図通りに出来上がり、機能はするものの ああすればよかったとか、ここが失敗だったとか気になる点がいくつもあって、修正したくて仕方がありませんでした。
駆動系(制御回路、モーター機構の振動アイソレーション)、キャビネット、アームあちこちに気になる点がありますが、今回はアームの支点サポート部を再製作することにしました。
オリジナルの問題点として
①真鍮にて製作した各部品が、ロストワックス製法による寸法変化(減寸)があり、はめ合いの精度が悪いこと(パイプがちゃんと固定できない)
②ラテラルバランサー・ウェイトの取り付け位置が低いため、アームベースに擦りそうになっていること

③ナイフエッジ受け部を小さく設計しすぎたためナイフが簡単に外れてしまうこと
等があります。
今回は各部の素材をチタンとアクリルパーツに分け、組み合わせる複合構造としました。
ナイフエッジとその受け部分をチタンにて設計し、パイプホルダーやアーム・ベース、ナイフエッジカバーはアクリルとしました。どちらの素材もロストワックスではなく直接の射出成型であるため寸法精度は向上すると考えています。
オールチタンも考えましたが、3Dプリントサービスの価格改定により、ちょっと手が届かない価格まで上がってしまい、金属でなくてもいい部分は価格が安いアクリルを選択した次第です。

青色のパーツはアクリル、銀色のパーツはチタンです。
パイプ部分を除いた今回の3Dプリンタによるパーツ製作費用は約2万5千円です。
これでも非常に高いと思いますが、オールチタンにすると費用は約2倍かかってしまいます。
本日発送完了の連絡を受けましたので、到着次第組みつけてみたいと考えています。

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