ALTEC 1.4inch ドライバー再々考

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当ブログで何回も取り上げてきた自分が所有するALTEC 1.4inchドライバーの機種特定に関して追記したい事項が発生したので記事にします。

Yahooの検索ページでは、6月からAgent iという新しいAI機能が検索を助けてくれるようになりました。ここ数日間このAIの助けを借りて、自分の持っているALTEC 1.4inchドライバーの機種特定を再度試みました。

当blogにおいて、この手持ちのユニットが288Cなのか288Dなのか特定に至っていないというのがこれまでの状況でした。特定に至らない理由はユニットが再塗装されていること、機種シールが剥がされていることが主な要因です。

今回改めてAIの助けを借りて機種特定にチャレンジしましたがALTECの1.4inchドライバーの機種特定にあたって以下の点を考慮点として考察しました。

①288C、288D、291-16Aはダイヤフラムを除いて外観、重量が同じなため機種シールがないとほぼ区別がつかない(即ち自分の手持ちはこの3種のうちどれか)
②公開されている資料では288Cの販売開始年度は1966年、288Dは1968年、291-16Aは1970年となっているが、販売終了年については明確な資料がない。
③288Cは前期型と後期型があり、古いものはダイヤフラム端子がねじ端子形状、後部蓋のシールがロープ状、新しいものはダイヤフラム端子は平型(スペード形状)、シールはゴム製となっており、これらが同時に変わったか否かはわからない。

この記事を執筆している2026年8月初旬の時点でインターネット検索にひっかかる288C,288D,291-16Aについて20件程度の一覧表を作成し、写真情報もあわせてAgent iの助けも借りて解析を行いました。
その結果わかってきたこと
製造ロットNoを示すコード391ABCのうち、391はアルテックを示すメーカーコード、Aが製造年、BCの2桁で製造週という一般的な概念に照らし合わせて確認した結果、
①1970年から1971年の辺りで、ロットナンバースタンプの文字サイズが小から大に変わっている。(機種に依存しない)
製造年度が5のもの(1965年か1975年)のスタンプサイズは2種類存在し、小は1965年、大は1975年と推察される。
 ②288C-24Ωのステッカ―が明確に残っているものの製造コードで一番古いものが391534(小スタンプ)、新しいものが391412(大スタンプ)であり、
    288C-24Ω仕様は少なくとも1965年第34週から1974年第12週までの間は製造されていたと思われる。
③製造ロットが古いものでも新しいパーツを移植している個体が少なからず存在する。
古い製造ロットでゴムシールのものあり、古い製造ロットでダイアフラム端子が平型(スペード形状)のものもある。
これらは必要なメンテナンスの時点で、その時の補修部品をインストールした結果と考えられる。
 ④288C,288D,291-16Aのダイアフラムは機種間、新旧間での互換性があるために291-16A用のシンビオテックダイアフラムが288系につけてあるもの、また逆に291-16Aに288系のダイアフラムがついているものが普通に流通している。
 ⑤自分の288についているダイアフラムはマエストロプリントあり、枠のプラスチック部分にALTEC LANSING CORPと14-20-035414という型番らしきもののエッチングあり。またダイヤフラムには マエストロのほかに288、196という番号のプリントもあり。
 ⑥マエストロプリントについては、販売時にプリントありの情報はなく、後年の補修パーツについている可能性が高い(アルテックの純正の可能性は高いが確定できない)

これらの要素をAgent iに800文字程度でまとめてもらった結果が以下です。

本機はALTECの288系コンプレッションドライバーと考えられるが、側面ラベルの欠損と外装の再塗装の可能性があるため、外観のみから288C、288D、291-16Aのいずれかに確定することは難しい。磁気回路部の391301は、一般的なEIAコードの読み方では1973年1週製造を示すと解釈するのが自然である。また、391412という大スタンプ表記を持ちながら、側面ラベルがMODEL 288C IMPEDANCE 24 OHMSとなっている実例も確認されていることから、大スタンプであることのみを理由に288Cの可能性を低く見るのは適切ではないと思われる。そのため、本機についても288Cである可能性は十分に考えられる。一方で、288Cと288Dは外観上の差が小さく、背面カバー形状やロゴのみでは判別が難しいため、288Dの可能性も残る。291-16Aについては時代的に近い関連機種ではあるが、手元個体のダイヤフラムに288表記があることや、樹脂フレームにALTEC LANSING CORP刻印、14-20-035414とみられる表示が確認されることから、後年の交換用ダイヤフラムが装着されている可能性があり、現状のダイヤフラムだけで本体型番を判断するのは難しい。以上を総合すると、現時点では288Cの可能性が比較的高いものの、288Dを除外することはできず、291-16Aはやや可能性が低い候補として残る、という程度の判断が妥当と思われる。

といった感じです。ドライバーの出生を探るという好奇心を満たすことはできました。但し結局は素性も大事ですが、現状のダイアフラムを持ったこの個体が再生する音楽に満足しているならば、それでいいということを気づかされました。

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